夕凪、アンサンブル

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TOKOTOKO(西沢さんP)「23時のエトセトラ」はずっと映画館の中にいるみたいなアルバム

個人的に好きなボカロP、TOKOTOKO(西沢さんP)の新譜がコミケamazonで頒布開始されました。

 

今回のアルバムは「映画」がテーマのようです。

 

1曲目「映画を見に行くよ」は短いながらも突き刺ささる曲です。ざわそさんの曲はなんか都会感があっていいんですよねぇ。都会は華やかですけど憂鬱になったり、時にはその華やかさに息が詰まりそうな時がありますよね。ざわそさんの曲にはそんな時にふと聴きたくなる感じがあります。

 

「映画を見に行くよ」の終わりから上映のブザーが鳴り、そのまま始まる2曲目「君の彼女」はキラキラポップサウンドのリード曲という感じでしょうか。2番サビ後半の「流行りのバンドは知らないけど」からのくだりはニヤってしちゃいますね。あと間奏のシンセ、珍しいですね。あの音が曲全体のキラキラ感を引き立ててる感じがします。良いです。

 

 

 3曲目「NOW ON AIR!」は、元々歌い手のあやぽんずさんのラジオのテーマソングとして書き下ろした曲みたいですね。「カフを上げる」とか「キューを出す」とかラジオっぽい用語や言い回しがでてくるのが面白いです。

 

4曲目「インナーダーク」は、昔ながらの西沢さんっぽさがあります。良いと思います。

 

5曲目「ハングリーモンスター」は頒布前に動画が投稿された曲、この曲の歌詞すごい好きです。「誰かのせい」「誰か犠牲」で韻を踏んでるとこが細かいなぁと思いました。僕は清水依与吏になりたいです。

あとこの曲の動画の投稿文に、

 

「今年は初音ミク10周年!とはいえありがとう的なミュージックは他の方々にお任せします、、、」(動画投稿文より抜粋)

 

と書いてあるんですが、ざわそさんのこういう姿勢がいつも共感させられてます。

メジャーで売れてるミュージシャンとか、ハリウッド俳優とか、SNSで人気者とか目立ったり、憧れられるような存在になることもいいんですけど、「普通で平凡」に生きててもいいと思うんですよね。

ニゾンの言葉を借りれば「目立たない路地裏で超新星アクシデント」みたいな生き方ができたらいいなぁっていつも思ってます。

 

6曲目「テスラは夢の中」は僕はやってないんですけど、スマホゲームの曲らしいですよね。

ゲームの内容は知らないですけど、可愛くて小洒落たいい曲だと思いますよ。

最近思うんですけど、タイアップとかが付いてる曲って「曲そのもの」が好きなのか、「曲が使われている作品の内容や周囲の評価」も含めて好きなのかっていう問題がある気がします。

もちろん、タイアップ先の作品の内容に沿っているから相乗効果でより良い曲に聴こえるという場合もありますけど、例えば星野源の「恋」なんて曲も良いですけど、みんながあの曲を好きだというのは半分くらいはダンスがあったから、流行っているからですよね。まぁ、そんなこんなで音楽を正当に評価するのって難しいよねって話です。

大分話が逸れました。「どんな悲しい出来事も湯がいて食べて寝てまた明日」の歌詞が好きです。毎日忙しいと悩んでる時間が勿体無いですからね。これくらい軽い気持ちで吹き飛ばししていけたらって思います。

 

7曲目「ヒロイックリトル」は、「あ、この曲も入るのか」って思いました。なんか随分前の曲な気がしてました。この曲のギターパートを何となくコピーしてたんですが、すごい弾いてて楽しいです。「君と僕の間で揺れている」と「日々とロックの明日で憂いている」の韻の踏み方が最高です。

 

8曲目「無敵mode」は、歌詞がグサグサ刺さる名曲…!

 

「不確かな心を確かな言葉で話せる人になりたかった」

 

この歌詞が今回のアルバム中ナンバーワングサっときた歌詞です。

悩みとかモヤモヤした気持ちって言語化出来ないこと多くないですか?そのうち自分が何に悩んでるのかとか何してる時が幸せなのかとか分からなくなります。僕だけじゃないはず。

あと作詞とかしてても、自分の言いたいことを伝わるように文章にするのって難しいです。

 

曲の話に戻りますが、この曲、メロディーが覚えやすいです。こんなんキー変えたらドレミファソラシドですからね。やっぱりポップソングの条件って圧倒的にメロディーの耳に残りやすさだなと思いました。

 

さて、最後に今回のアルバムを一言で表すと、「色々なジャンルの作品を次々に上映する映画館」という感じでした。

 

特に、「ハングリーモンスター」「テスラは夢の中」「ヒロイックリトル」あたりは同じアルバムに入っているのが不思議なくらいにジャンルが衝突事故を起こしてる感じの並びですが、テーマが映画なら納得できます。アクション、ラブロマンス、ミステリー、アニメ…どうせなら色んなジャンルの作品を観たいですからね。

 

「無敵mode」を聴いた後に残る余韻は、本当に映画が終わった後のようで、何か大切なことを思い出させてくれるような気がします。

 

そんなわけでTOKOTOKO(西沢さんP)のニューアルバム「23時のエトセトラ」、ぜひ一聴を。

 

 

 

23時のエトセトラ

23時のエトセトラ